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** 内容はSRC2.2.33のものです **

Openコマンド

ファイルを開く

書式

Open file For mode As var

指定項目説明

fileファイル名

modeファイルの入出力モード

varファイルハンドルを格納する変数名

解説

ファイルfile を開いて入出力モードmode でのデータの入出力を可能にし、var にファイルへのアクセスを管理するためのファイルハンドルを格納します。

fileはシナリオがあるフォルダから検索されます。例えばシナリオが

C:\WINDOWS\デスクトップ\Scenario

にある場合、file に指定したファイル名とOpenコマンドで開くファイルの対応は下のようになります。

file開かれるファイル

ひみつ日記.txtC:\WINDOWS\デスクトップ\Scenario\ひみつ日記.txt

Data\ひみつ日記.txtC:\WINDOWS\デスクトップ\Scenario\Data\ひみつ日記.txt

file には絶対パスは指定できません。また、アクセスできるファイルはシナリオがあるフォルダの下にあるファイルに限られます。これは関係のないフォルダにアクセスし、データが破壊されることを防ぐためです。また、存在しないフォルダを指定することは出来ません。新規のフォルダにファイルを作成するする場合はあらかじめCreateFolderコマンドでフォルダを作成してください。

Openコマンドで開いたファイルにどのようなファイル処理コマンドが使えるかは指定したmode に依存します。下にmode の種類と使用できるコマンドの対応を示します。

mode使えるコマンド

出力Printコマンド

追加出力Printコマンド

入力LineReadコマンド

出力追加出力はどちらもファイルにデータを出力するためのモードですが、出力の場合はOpenコマンドを使うたびにファイルを新規に作成し、元のファイルを上書きします。追加出力の場合はfile が存在すればfileの末尾にデータを追加して書きこみます。

Openコマンドで開いたファイルに対してファイル処理コマンドを使うには、Openコマンドで開いたファイルのうちのどのファイルにコマンドを使用するかを指定する必要があります。このために使うのがファイルハンドルです。ファイルハンドルは1以上の整数になっており、ファイルを開くと同時に変数var に格納されます。ファイルが存在しなかったり、指定したパスのフォルダがなかったりしてファイルを開くことに失敗した場合、var には0が格納されます。

開いたファイルへの操作が終了したときは必ずCloseコマンドを使ってファイルを閉じてください。ファイルを開いたままSRCを終了するとデータの書き込みが正しく行えないことがあります。

#ファイルハンドル用変数
Local F
#ファイル「クレアのひみつ日記.txt」を追加出力モードで開く
Open クレアのひみつ日記.txt For 追加出力 As F
#ファイルの最後にメッセージを追加
Print F
Print F 6月3日
Print F 今日はやっとお兄ちゃんに会えた! ほんと今までなにやってたんだか……
Print F お兄ちゃんったら地上は久しぶりだから迷った、なんて言ってたけど\_
宇宙でもいっつも迷子になってたのにね。ほんとに私がついてないとだめなんだから。
Print F でも、ピンチにさっそうと現れたお兄ちゃんの姿はやっぱりかっこよかったな~
If Status(クレア) = 破壊 Then
Print F クレアもがんばったんだけど今日はやられちゃった。;
あ~あ、お兄ちゃんにいいとこ見せたかったのに。
Else
Print F クレアも今日はがんばったよ! お兄ちゃんもよくやったなって誉めてくれたし。えへへ。
EndIf
Print F 明日からはお兄ちゃんと一緒にもっともっとがんばろ~っと。
#ファイルを閉じる
Close F