イベントコマンド

イベントコマンドの引数は式として扱われます。従って引数に変数や関数を使うこともできます。引数の途中で半角スペース(「」)やタブ文字を使うと、そこが引数の切れ目として扱われます(全角スペースは区切り文字として扱われません)。GoToコマンドなどでスペースを含む文字列を引数として使うときには注意してください。

例 GoTo “全滅敵”

コマンドの引数にユニットを指定する場合、多くのコマンドでは次の２種類の指定方法が可能です。

(1) メインパイロットの愛称または名称を指定

ユニットを操作しているパイロットの愛称、または名称を指定します。

愛称が同じパイロットがいる場合は、必ず名称を使って指定してください。

イベントコマンドの誤動作の原因となります。

（非戦闘員に同じ愛称のキャラがいる場合はパイロットが優先されるため、愛称でもＯＫ）

例 Move ジェイ 5 8

(2) ユニットＩＤを指定

UnitID関数やシステム変数対象ユニットＩＤ・相手ユニットＩＤを使って得たユニットＩＤを指定します。

例 SetStatus 対象ユニットＩＤ行動不能 -1

コマンドの引数でユニットを指定する場合、多くのコマンドではユニットのユニット名称は用いません。これはイベントにおいてユニットの種類よりも乗っているパイロットのほうが重要である場合が多いこと、同じ名称のユニットがマップ上に複数存在することが多いため、ユニットを区別するための方法としては適切でないことが理由です。

イベントコマンドは一行に一つ記述するのが基本ですが、コマンドの引数が長くなってしまった場合は行末に「_」(半角文字)を書くことで一つのコマンドを複数行に分けて書くこともできます。

例

ターン 味方 4:
If Status(舞) = "出撃" **\_**
And Status(クレア) = "出撃" **\_**
Then
Talk 舞
こ、このままじゃ…… クレア、大丈夫？
Talk クレア
もうだめだよ～ お兄ちゃん、早く助けに来て……
End
EndIf

デフォルトユニット

引数が省略可能なイベントコマンドは引数が省略されたときにデフォルトユニットに対して処理を行います。デフォルトユニットは次のいずれかの条件を満たすユニットです。

・最後に作成されたユニット

例 CreateコマンドやUnitコマンドで作成されたユニット

・イベントの対象となったユニット

例破壊イベントにおける破壊されたユニット

・ForEachコマンドの対象になったユニット

これを利用してイベントを簡潔に記述することができます。例えば下の２つの例は同じ意味になります。

例１

Create 味方 龍神機 0 烈 20 3 3
Pilot 速人 20
Pilot 霞 20
Ride 速人
Ride 霞
Equip ブースター

例２

Create 味方 龍神機 0 烈 20 3 3
Pilot 速人 20
Pilot 霞 20
Ride 速人 龍神機
Ride 霞 龍神機
Equip 烈 ブースター